新領域創成科学研究科 客員教授 Nelson Max教授

滞在期間: 2003 3.24−2003 9.23

講義: 火曜2限 4月15日から開講

[米国での現職]: Professor, Dept. of Applied Science, University of California, Davis
            Computer Scientist, Lawrence Livermore National Laboratory

Nelson L. Max先生の紹介ページ                                                                             

http://www.llnl.gov/graphics/biog.html#Nelson Max
http://www.llnl.gov/CASC/people/max/
http://www.cs.ucdavis.edu/people/faculty/max.html
http://www.dimi.ucsb.edu/events/Bios/nelson_max.html
http://www.cipic.ucdavis.edu/people/profile?pid=9
http://www.das.ucdavis.edu/people/max.html
photo

居室: 医学部1号館2階 S210室

     内線: 24179 03-5841-4179 email: max@nis-lab.is.s.u-tokyo.ac.jp

講義

   複雑理工学特別講義 V  火曜2限(10:15- )  (4月15日から8回)  
   教室:  理学部7号館102号室
   講義内容:
    密度や温度といったようなスカラ場や、流速などのベクトル場、分子構造などを含む
    3次元科学データのための可視化技術
   詳細は下記参照
   http://www.k.u-tokyo.ac.jp/j/syllabus/cse/130-19.html
       http://www.k.u-tokyo.ac.jp/e/syllabus/cse/130-19e.html   (英語版)
   (講義は主として英語ですが、若干日本語でもされます)
   講義スケジュールの詳細

   重要:課題その説明
   〆切:7月21日12:00

   課題に必要なVTKのインストールについて(VTK installation)

紹介

Nelson Max博士はコンピュータグラフック分野のパイオニアとして世界的に著名であり、分子構造の可視化や自然物のCG画像生成などで先駆的な研究をされた。また今日のCGの種々の技術の基礎を築かれたのみでなく、今も科学計算結果の可視化、コンピュータアニメーションの分野の研究で活躍されている。
 IEEEの学会誌Transactions on Visualization and Computer Graphicsの編集委員やCG分野で最も権威ある学会SIGGRAPHの論文委員を何度も経験されておりCG分野への貢献度はかなり高い。富士通の招待で過去に3年間の日本滞在経験があり、この際は万国博覧会(EXPO85,EXPO90)の富士通館のCGによる立体映像の作成の技術指導を担当された。
日本語がある程度理解できることから本学学生の教育・研究指導に貢献して頂ける。

講演会(計画中)  
  内容(案)

CG作品の紹介 (ここから一部転用)

世界的に著名なコンピュータ・グラフィックス(C・G)作家の一人である。
 ネルソン・マックス教授は、1967年にハーバード大学で数学の博士号を修得、1969年以後、C・Gアニメーションに取り組んでいる。その作品のほとんどは、カリフォルニア大学(UCLA)付属のローレンスリバモア国立研究所(LLNL)での研究・教育のかたわら、同研究所のスーパーコンピュータ、CRAY-1によって制作されたものである。  
最初に、1970年代前半には、トポロジー(位相数学)の教育用映画のシリーズを制作。その専門の数学の分野において、はやくも、その科学的にして、詩的な映像で注目を浴びた。1970年代後半から1980年代には、生物学へのC・Gの応用を考え、DNAの分子構造のシミュレーションを次々に発表し、“DNA男”の異名さえあった。  その他、自然界の光と影のシミュレーション等の分野にも制作の範囲を拡げている。  しかし、日本では、1985年のつくば科学博で人気を誇った富士通パビリオンにおける、世界初の立体オムニマックス方式(全天周立体映像)による、「ザ・ユニバース」のコンピュ−ティング・ディレクターと言った方が、一般には通りがいいだろう。  また、大阪・花の万博の富士通パビリオンのためのアニメーションを制作するために、長期滞在中された。  いったい、彼の作品は、基本的には、科学者としての純粋な研究のためのシミュレーションとして作られたものであるが、その作品は生半可な“C・G作品”には、はるかに及ぶべくもない体験を与えるものである。それは、この自然界の玄妙にして、時に眩惑的な数理公式の美の実在をかいま見せる。  そこにあるのは、感性と理性の二元論ではなく、単なる自然の美しさでもない。明らかにそれは、彼にしか闘士しえなかった世界観でさえあるのだ。
 
作品関係のリンク;
http://www-sfb288.math.tu-berlin.de/VideoMath/VideoMathReel/page22.html
http://www.atariarchives.org/cap/pages/pagecolor6.jpg
http://www.mediaport.net/CP/CyberScience/BDD/fich_006.en.html
http://www.accad.ohio-state.edu/~waynec/history/tree/images/nelson-max.JPG
http://www.atariarchives.org/cap/pages/pagecolor5.jpg
http://www.atariarchives.org/cap/pages/pagecolor7.jpg
http://graphics.cs.ucdavis.edu/~chofsetz/research.html
http://www.rrz.uni-hamburg.de/World/Playground/SIGGRAPH/slide15big.gif
http://www.rrz.uni-hamburg.de/World/Playground/SIGGRAPH/slides.html

 連絡先; 西田友是
        東京大学大学院新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻  email: nis@is.s.u-tokyo.ac.jp