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4.5 スキャンラインアルゴリズム

 走査線をスクリーンの上から下へ走査しながら、走査線と視点を含む平面(これを走査面またはスキャンライン平面とよぶ)を作る。この平面によって物体をスライスし、その交線を抽出し、その可視部分を表示する方法である。

図4.5
図4.5:スキャンライン法による隠面消去

 このアルゴリズムは次の手順である。

 (1) 物体を投影し、y座標の大きい順にソートする。y座標の最大・最小値によって物体と交差する走査線の範囲が判る。

 (2) 走査面と物体との交線(セグメントとよぶ)を求め。各セグメント端点のx座標によって、xの小さい順にソートする。

 (3) セグメント端点によりサンプルスパン(図4.5参照)を定める。各サンプルスパンにおいて奥行き方向でセグメントが重なるときは、z方向の最大・最小テストによって、セグメント同士の前後関係を求め、可視セグメントを表示する。


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