このほどの船井業績賞の受賞、名誉に思い、かつ感激しております。この賞には「第一線で活躍」という条件もあります。私は東京大学を7年前に退職しましたが、幸い今でも研究活動を継続しております。というのも、東大退職直前に、研究活動を持続できるように研究所の設立の支援を提案されたベンチャー企業の社長があり、研究室の卒業生や共同研究者を基本メンバーとし研究所を2013年に設立しました。設立後7年余が経過しそれなりの成果があったので業績をまとめたパンフレット(ブローシャー)を作成中のとき受賞の連絡を受けました。その資料を受賞講演会場に置き皆さんに手にして欲しいと思っていました。しかし、コロナ禍でバーチャル会議となりましたので、この資料(16頁)を見て頂けるサイトを準備しました。特に、大学の一研究室を母体としてアカデミック活動のため民間の研究機関を設立した前例はほぼないので、皆さんに理解して頂くために広報用資料を作成しました。
営利目的ではなくアカデミックの活動を目標としており、研究論文のみでなく後継者育成も目的としており、研究所出身で海外で活躍してる人も複数あり、また海外からも含むインターン学生も指導しております。
日本におけるコンピユータグラフィクス研究のパイオニアであり、3次元物体のリアルな表現法、照明シミュレーション(種々の光源、相互反射光の計算、天空光)、景観予測、自由曲面の表示法、CGアニメーション、インタラクティブレンダリ ング等の研究に従事(1970年から半世紀以上)。著書に「3次元コン ピュータグラフィクス」(昭晃堂)、「ビジュアルコンピューティング - 3次元CGによる画像生成」など数冊。
平成13年から画像電子学会ビジュアルコンピューティング研究会委員長、平成18年から情報処理学会GCAD研究会主査。平成21年から画像電子学会会 長。米国IEEE学会の Transactions on Visualization and Computer Graphics の編集委員など 各種委員を務めた。 昭和62年情報処理学会から、研究賞(現山下記念研究賞)授賞。 平成17年 米国ACM SIGGRAPHから Steaven A. Coons Awardを受賞(アジアで唯一)、平成18年NICOGRAPHからCG-Japan Award受賞。 2017年ASIA GRAPHICSからLifetime Achievement Award, 同年日本国から紫綬褒章を受章、画像電子学会、情報処理学会フェロー授与、2018年ACM SIGGRAPH academyの初代会員への選出、同年 WIRED Audi INNOVATION AWARD 2018受賞。 2020情報処理学会から船井業績賞など35件受賞。平成18年3月画像電子学会におい て、CG関連の優秀論文の著者に与えられる賞「西田賞」が創設された。
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BROCHURE(研究所の成果資料)
講演タイトルについて
講演の演題は「半世紀を経て いつでもどこでもCG時代に」ですが、次の由来があります。CGは1962年頃米国で開始されたとされており、私は1970年に研究を始めましたので、半世紀を経てしまいました。朝起きて寝るまでCGに触れない日はない時代になり、映像やゲームのみでなくあらゆる分野でCGは応用され、身近な携帯端末画面等では不可欠なテクノロジーとなってきた。すなわち、いつでもどこでもCGを扱う機器に触れている。この「いつでもどこでも」という言葉は「ユビキタス計算」に由来するが、このユビキタスの概念はパロアルト研究所において1988年に生まれました。偶然1989年にこの研究所で私は講演するチャンスがあり、その際未来の計算機社会についてデモビデオを見せて頂き感激しました。さらに、東大退職時に研究所設立の支援を提案されたのがユビキタスエンターティンメント(UEI社)の社長でしたので、当初研究所はUEIリサーチと称しておりました。研究所の経緯
当初は株式会社UEI元社長の清水亮氏(現株式会社代表取締役社長)より私が東大退職後も研 究を続けられるよう、西田 研究室の民間版の研究所設立の提案を受け、2013年4月に設立したのが当組織の始ま りです(当時:UEIリサーチ)。2015年、さらなる研究環境の充実のためドワンゴに移管され、さらに、2019年4月からはプロメテックCGリサーチと改名(移管)された。 設立7年余で、現在(2020/7/末)は、CG分野のトップコンファレンスであるSIGGRAPH 6件、EUROGRAPHICS 2件 を含め87件もの論文が採択されている。また受賞は累積27件と日本のCG分野としてはトップクラスの成果を得ている。営利目的ではなくアカデミックの活動を目標としており、研究論文のみでなく後継者育成も目的としており、研究所出身で海外で活躍してる人も複数あり、また海外からも含むインターン学生も指導しております。
CGリサーチ 論文リスト CGリサーチ経緯 |
西田の経歴と研究成果
2013年に東京大学新領域創生研究科を退職し、現在は東京大学名誉教授、広島修道大学名誉教授、プロメテックCGリサーチ所長,およびデジタルハリウッド大学特任教授日本におけるコンピユータグラフィクス研究のパイオニアであり、3次元物体のリアルな表現法、照明シミュレーション(種々の光源、相互反射光の計算、天空光)、景観予測、自由曲面の表示法、CGアニメーション、インタラクティブレンダリ ング等の研究に従事(1970年から半世紀以上)。著書に「3次元コン ピュータグラフィクス」(昭晃堂)、「ビジュアルコンピューティング - 3次元CGによる画像生成」など数冊。
平成13年から画像電子学会ビジュアルコンピューティング研究会委員長、平成18年から情報処理学会GCAD研究会主査。平成21年から画像電子学会会 長。米国IEEE学会の Transactions on Visualization and Computer Graphics の編集委員など 各種委員を務めた。 昭和62年情報処理学会から、研究賞(現山下記念研究賞)授賞。 平成17年 米国ACM SIGGRAPHから Steaven A. Coons Awardを受賞(アジアで唯一)、平成18年NICOGRAPHからCG-Japan Award受賞。 2017年ASIA GRAPHICSからLifetime Achievement Award, 同年日本国から紫綬褒章を受章、画像電子学会、情報処理学会フェロー授与、2018年ACM SIGGRAPH academyの初代会員への選出、同年 WIRED Audi INNOVATION AWARD 2018受賞。 2020情報処理学会から船井業績賞など35件受賞。平成18年3月画像電子学会におい て、CG関連の優秀論文の著者に与えられる賞「西田賞」が創設された。
研
究の特徴: 西田の論文リスト,
研究のtopics
Radiosity, Soft shadow, Bezier Clipping, Light scattering, Natural phenomena, Fluid dynamics, NPR CGhistry, Siggraphとの関係 |
20200722_cgrbrochure_v3.pdf | |
File Size: | 3919 kb |
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